お口、乾いていませんか? 10のサインと、だ液の6つの働き
最近、パンやクッキーが飲み込みにくい。リップクリームが手放せない。気づくと唇を舐めている――。そんな小さな変化、年齢のせいだと思っていませんか?
もしかすると、お口の中の「だ液」が足りていないサインかもしれません。


まずは、10秒セルフチェック
当てはまるものはいくつありますか?
歯ぐきが腫れる、または歯ぐきから血が出ることがある
歯ぐきや舌がかゆいことがある
口内炎がよくできる
滑舌が悪くなった気がする
パンやクッキー、焼き芋など、パサパサしたものが飲み込みにくい
唇が乾く、ひび割れる
お口の中が乾いていると感じる
急に虫歯ができるようになった
ほっぺたの内側をよく噛む
舌がヒリヒリすることがある
森先生は、3つ以上当てはまったら「お口からの黄色信号」と考えています。5つ以上当てはまる方や、気になる症状が続く方は、一度歯科医院で相談してみてください。

なぜ、だ液がそんなに大切なの?
だ液は「ただの水分」ではありません。森先生の著書『口の中から甦れ』では、だ液には大きく6つの働きがあると紹介しています。
① おいしさを感じる――食べ物の味を溶かし出して、舌に届けます。
② 洗い流す――食べかすや細菌を洗い流して、お口を清潔に保ちます。
③ お口の粘膜を守る――傷つきやすい粘膜を保護します。
④ 中和する――飲食のたびに酸性に傾くお口の中を、中性に戻そうとします。
⑤ 歯やほっぺを守る――歯の表面に薄い膜をつくり、歯を守ります。
⑥ 湿らせる――お口をなめらかに保ち、話す・飲み込むをスムーズにします。
緊張すると声が裏返ったり、食べ物がのどを通りにくくなったりするのは、だ液が減ってお口が乾くから。だ液の働きは、毎日の「話す」「食べる」を下支えしているのです。

だ液は、生活習慣でも変わる
だ液の出方には、ふだんの呼吸や姿勢も関わっています。
口呼吸になっていませんか?
唇がいつも乾いている、口を閉じるとあごに梅干しのようなシワができる、気づくと口が半開き――。こうしたサインがある方は、口で呼吸するクセがついているかもしれません。口呼吸が続くと、お口の中は乾きやすくなります。
姿勢も関係しています
だ液は血液からつくられます。横になっているより座っているとき、座っているより立っているときのほうが、だ液はよく出ると言われています。背中を丸めず、胸を開いた姿勢を意識してみましょう。

今日からできること
鼻で呼吸しているか、ときどき意識してみる
パソコンやスマホの時間は、胸を開いて背筋を伸ばす
食事はよく噛んで、だ液と食べ物をしっかり混ぜる
歯みがきのあとに、お口のまわりをゆっくり大きく動かす
本記事は、森昭の著書『口の中から甦れ』(日本橋出版)の内容をもとに、オーラル通信編集部が再構成したものです。
監修:森 昭(歯科医師/オーラルコンディショニング協会 代表理事)


